リンリンリンってしてくりん

ボカロ周辺でオフったりすると「いつからボカロにはまったか」っていう話になることがあるのでたまにボカロにはまりだしたころのことを思い出したりするのですが、最初ボカロにはまったのって、鏡音からだった。

 初音ミクは知ってたし、何曲かは聞いていたけれど「おもしろいシーンができてるなあ」とすごく客観的に思っただけで、自分がそのカルチャーにこんなにどっぷりはまるとは当時思っていなかった。

 ところが鏡音の音を聴いたときに「あああ!!」と思った。なにか腑に落ちたというか、「これはすごい!!」と思ったんです。

 なにがすごかったのか。

まず、声。すごく、機械だなあ! と思った! 

 ミクだってロボ声なのだけれど、ミクの声はある意味機械の声として完成されていると思うのです。もちろん無感情だけれど、伸びやかで、はっきりした発声、「かわいい声で歌う機械」という目的を完全に体現したミクの声。

 それにたいして鏡音リン・レンは、音の安定が悪い。と思う。リンの声はミクの声に比べて少しかすれて聞こえる、のですけどどうでしょうか? 私だけ? 音を伸ばしたときの安定感がミクとリンではぜんっぜん違うように思います。しかもとかち(カツゼツ悪い)だし、鼻声だし。2号機なのに初号機より出来が悪いっていう。

 でも個人的にはだからこそ鏡音にピンっときた! のだと思う。機械として不完全、でもそこがある意味人間らしさに近づいているように感じたのです。

 不安定な音の揺らぎを感情の揺らぎに勝手に置き換えてしまっているのかもしれません。なんかそこらへんが微妙に私の妄想力を刺激したっぽい!!w

 パワフルな声も魅力的でした。それを追い求めての不安定な音の揺らぎだったんだと思うけれど。ルカが出た後も、単純に声だけをとると、私は鏡音が好きだなあ。

 だから…いつか…お迎えしたい…な…。