源義経ゆかりの土地一覧(西日本編)

 義経巡礼のために作りました。

A……史実のもの

B……AにいれるかCにいれるか悩んだもの

C……伝承色の強いもの

D……史実との整合性が無いもの、もしくは伝承の内容がはっきりしないもの

京都府

京都市幼少期を過ごし、平家滅亡後は鎌倉の頼朝と物理的に距離を置き、上皇の後ろ盾を得てこの地で政治に関わるつもりだったよう。ゆかりの地も多い。

鞍馬寺(A)  義経が幼少の頃過ごした場所。ゆかりのもの、場所が散在。 入山時にパンフ貰えるのでそれで確認しよう。9/15義経

佐女牛井の跡(A) 源氏の京都の屋敷・堀川御所の邸内にあった井戸。義経が頼朝に夜討を受けたのもここ。西本願寺の北、東急ホテル入り口の南側の植込み。

牛若丸誕生井・胞衣塚・源義経産湯ノ遺址(B) 義経誕生の地。産湯に使った井戸の遺構と、牛若丸のへその緒を埋めているという伝承。義朝の別邸があり、義経の母・常盤が住んでいた地域であるのは確か。

首途八幡宮(B) 奥州出立の際、安全祈願をしたといわれる。

神泉苑(B) ここで雨乞いのため踊った静を見初めたといわれる。

五條天神社(C) 「義経記」などの伝承によれば義経・弁慶の出会いの場所1

松原橋(旧五条橋)、五条橋(C) 義経・弁慶の出会いの場所との伝承2 五条橋近くに二人の銅像アリ

清水寺(C) 義経・弁慶の戦った場所の一つとの伝承がある。また、母・常盤が牛若たちをつれて逃げる際、子安観音に祈ったという伝承も有名。多くの観光客がなんなのか分からんままに触ったり持ち上げたりしている鉄の杖と鉄ゲタは伝弁慶所有のもの。

出世恵美須神社(C) 粟田神社摂社。奥州へ出立の際、源氏再興を願ったとされる。

牛若丸首途の井(C) 金売吉次の別宅。奥州出立の際、別れを惜しんだ井戸との伝承。

牛若丸の腰掛け石、血洗池(D) 京都薬科大グラウンド内。平家の武士を切り殺したとも、盗賊を殺したともされ、伝承の内容がはっきりしない。

義経大日如来(D) 上の伝承とリンク。平家の武士か盗賊の慰霊のためのものといわれる。

宇治市

宇治川先陣の碑(A) 宇治川の戦いで先陣を競った有名な話の碑。古戦場

滋賀県

蒲生郡竜王町 鏡の宿周辺(伝)義経元服の地の伝承1

元服池(C) 元服した姿を映したといわれる池

源義経宿泊の館「白木屋」跡 そのまま

鏡神社(C) 元服の折参拝した神社。義経の烏帽子掛松アリ

八幡神社 義経公合祀の祠。鏡神社境内社

兵庫県

神戸市

一の谷 戦の濱碑(A) ママ

鉄拐山、鉢伏山(B) 「鵯越の逆落とし」の場所説その1

鵯越墓地、高尾地蔵院(B) 「鵯越の逆落とし」の場所説その2 史跡鵯越の碑、馬つなぎの松、蛙岩

多井畑厄除八幡宮(C) 戦勝祈願に訪れたとされる八幡さん

義経腰掛の松(C) 上の八幡に行くときに腰掛けたとされる松

現光寺(C) 伝源義経陣太鼓あり 光源氏の寺としての方が有名ですが

諏訪神社(D) 武運を祈ったとされる神社

尼崎市

大物主神社(B) 九州へ出航する前に泊まったところらしい。「義経弁慶隠れ家跡」の碑

辰巳八幡神社(D) 「伝静なごりの橋」の碑。元々は違う場所に建てられていた碑らしい。しかし、実際に静と別れたのは吉野のはず。

大阪府

大阪市

逆櫓の松址(C) 福島区福島二丁目2-4 福島ビル向い側 梶原景時と船に逆櫓をつけるか言い争った場所。詳しくは平家物語で。

判官松伝承地(C) 西淀川区大野二丁目4 大野下水処理場正門前 屋島へ向かう前に、潮に流されて着いた場所。ここで住吉大神に祈り、無事屋島へ渡れたとの伝承。

香川県

高松市

瓜生が丘(A) 屋島の戦い時に源氏が陣を敷いた場所。

六万寺、総門跡(A) 屋島の戦い時に平家が陣を敷いた場所。

屋島寺(B) 宝物館に源平ゆかりの品。瑠璃宝池(義経らが血刀を洗った池)、源平屋島合戦800年祭供養碑

弓流しの跡(B)戦中に義経が弓を海に落とし、慌てて拾いに行った場所といわれる。

徳島県

小松島市

旗山(A) 義経が源氏の旗を並べ、兵の意気掲揚を図ったという場所。日本一大きい義経像があるらしいです。

愛媛県

今治市

大山祇神社(C) 義経奉納の鎧、弁慶奉納の薙刀と伝えられる宝物あり。

奈良県

義経の七つ石(C)頼朝に追われる途中で休憩した石。このあたりは愛妾静御前の出身地であるとされる。

吉野周辺

吉水神社(B)義経が潜伏した場所。わりと判官博物館。

忠信関係は源義経の周辺人物ゆかりの土地一覧

石川県

小松市周辺前田家第二の城下。金沢旅行のついでにどう?

安宅関(B) 頼朝が義経を捕らえるために作らせた臨時の関所があった。歌舞伎「勧進帳」でおなじみ。(勧進帳ものがたり館、安宅関跡、安宅住吉神社)。勧進帳一色の施設だらけで、主従クラスタの血が沸き立ちます。

莵橋神社(C) 安宅関を抜ける際に義経一行が祈願に来たと伝えられる。こちらのお旅まつりの「曳山子供歌舞伎」では義経ゆかりの演目が演じられることしばしば。

弁慶謝罪の地(C) 能美市道林町ヘ106番地 安宅関を抜けた後、弁慶が謝罪した場所との伝承。

巌根宮(C) 義経記にある義経が雨宿りした「岩本の十一面観音」がこれらしい(「南加賀周遊」より)

菅生石部神社(C) 義経記によれば、義経が参詣した場所。

源義経・源頼政ゆかりの地一覧 ページとばし用リンクここから一覧へ飛べます。

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参考文献等

「京から奥州へ 義経伝説をゆく」 京都新聞出版センター編 2004

義経記岩波文庫

京都市内:現地説明文(H27.8月2日現在)、義太夫「鬼一法眼三略巻」

「ふるさと昔語り」京都新聞http://www.kyoto-np.co.jp/info/sightseeing/mukasikatari/070306.html)(H27.8.9現在)

平清盛の京を歩く」京都市産業観光局観光MICE推進室(http://kanko.city.kyoto.lg.jp/kiyomori/index.html)(H27.8.9)

滋賀県:「鏡の宿 義経元服物語」竜王町観光協会http://www.town.ryuoh.shiga.jp/yoshitune/(H27.8.19)

兵庫県:「ひょうごツーリズムガイド」公益社団法人ひょうごツーリズム協会http://www.hyogo-tourism.jp/(H27.8.31)

須磨観光協会http://www.suma-kankokyokai.gr.jp/(H27.8.29)

神戸市http://www.city.kobe.lg.jp/life/ceremony/memorial/cemetery/enkaku.html(H27.9.12)

大阪市大阪市役所本庁(http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000008550.html)(2015/12/25)

高松市:「やしま山上ガイドマップ」屋島ドライブウェイ株式会社(http://www.kotoden.co.jp/publichtm/driveway/yd1.htm)H27.10.7現在

「源平屋島合戦」源平広域まちづくり推進プロジェクトhttp://www.e-yashima.jp/yoshitune/(H27.10.12)

徳島県

今治市:「瀬戸内しまなみ街道 おいでや!いまばり」公益社団法人 今治観光協会http://www.oideya.gr.jp/spot/area_shimanami/history/houmotukan.htmH27.8.8現在

奈良県:「大和高田市観光情報」大和高田市http://www.city.yamatotakada.nara.jp/kanko/(H28.11.26現在)

小松周辺:「まるごと・こまつ・旅ナビ」一般社団法人 こまつ観光物産ネットワーク(http://www.komatsuguide.jp/)(H27.8月3日現在)

「南加賀周遊」 南加賀商工観光推進協議会(http://www.minamikaga.com/yoshitsune/yuka_yosh.html)H27.8.3現在

神戸市:「解明!片岡愛之助の歴史捜査 天才武将 源義経 最強伝説に迫る!」BS日テレ2015.6.4放送

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編集履歴

H27.8.2 初出 京都

H27.8.3 藤沢・鎌倉、小松を追加。参考文献追加。

H27.8.9 清水寺 加筆

      宇治市追加

      弁慶ゆかりの地追加

      田辺市追加

      参考文献追加

H27.8.9 今治市追加

H27.8.12 弁慶ゆかり 滋賀県京都府追加

       誤植修正

H27.8.12 平泉追加

       京都市補筆

       弁慶ゆかり 姫路市追加

H27.8.19 静岡県滋賀県追加

H27.8.29 兵庫県 神戸市追加。

      愛知県 追加

H27.9.3 西日本編と東日本編、義経ゆかりの人物に分割

      このページは西日本編として継承

H27.9.12 神戸市補筆

H27.10.7  高松市加筆

H27.10.12 高松市加筆

H27.11.21 平泉 接待舘住所追加

H27.12.25 大阪市追加

H28.1.5 神戸市補筆

H28.11.26 奈良県追加