同人誌『「犯罪卿」の犯罪思想』発行いたしました!

 以前このブログで書いていた記事を発展させて、『憂国のモリアーティ』を思想面から紐解き、一九世紀末から二〇世紀初頭のイギリス思想、特にイギリス自由主義について取り上げた本を出しました!tsubanya.booth.pm

 犯罪卿ジェームズ・モリアーティは、どのような思想をもとに「犯罪卿」になろうと決意したのか、どのような社会を目指していたのかを、一九世紀の思想に基づいて考察しています。

 

 サンプルをpixivに上げておりますので、よろしければご覧ください。

www.pixiv.net

 本文冒頭の「はじめに」と「第一章」を掲載しております。

 

目次

はじめに
第一章 弁証法
       モリアーティ史観
       弁証法による暴力革命批判
       革命に代わる手段としての「犯罪卿」
       ウィリアムはヘーゲルマニア?
       保守、革新を超えて
第二章 功利主義
    功利主義の世紀
    トロッコ問題で説明する功利主義
    不公正な正義(ホワイトリー議員へのテスト)
    幸福を比較することは可能か
    最大多数の幸福は、少数者を犠牲にしないだろうか
    法は何を目指すか(罪と罰の関係)
付録  ロンドン近郊の公園の歴史
第三章 イギリス近代思想の系譜
       議会政治の国、イギリス
       保守主義
       イギリス的社会主義、およびマルクス主義共産主義
       イギリス自由主義
       イギリス普通選挙法改革にみる「平等」な政治
第四章 「自由」とはなにか
       新自由主義(ニューリベラリズム
       個人主義の守護者、スペンサー
第五章 「より良き」社会へ
       優生思想
       コナン・ドイルと優生思想
       最小限に品位ある社会(バーリン
おわりに

 

価格は870円(+送料)です! よろしくお願いします!!