俺の本棚が…

 地元の図書館が二月一日から約一週間の休みに入る。蔵書点検だそうです。

 これは由々しき事態。

 なぜなら、地元の図書館はわたしの本棚だからである。図書館自身でもホームページで「あなたの街の本棚」と謳っておるので間違いない。この本棚は別館の本を取り寄せられるという特徴によってほとんど無尽蔵の蔵書量を誇るが、お盆と正月、あと月曜日に立ち入れないというちょっと不便な特徴もある。

 しかし、そのことはあらかじめわたしも知っておるのである程度予防策はとっておる。月曜一日くらいはまあ、新しい本を仕入れられなくても死なないし、盆正月はとても暇なので図書館が閉鎖する直前に読み応えのある本を大量に予約し、手に入れておくのである。「デビルマン愛蔵版」とか鄭 義の「神樹」(3年かかってまだ読み終えてない絶版本)とかね。でもそれはあらかじめ分かっておるからとれる対抗策であって、わたしが1日からの閉鎖を知ったのは今日のことですよ。

 あなた、今私が予約している本なんだと思います? 「もーれつア太郎」ですよ。

 いや、ア太郎が嫌いなんじゃないですよ。嫌いだったら予約しませんもの。ただ、もーれつア太郎はさらりと読めちゃうのよ。ギャグ漫画だからね。いくら赤塚がギャグに人情入れ込んでいたって、結局さらっと読めちゃうですよ。それが先生の持ち味なんですもの。

 あと、あれですよ、こないだスペイン急に行くことになったから、間に合えばいいなーと思って予約していた「歩き方」とかバルセロナの紀行とか会話手帳とか、なんかそういうのが結局間に合わなくて、予約取り消し忘れてて今頃取り置きされておる。これはもう、借りないかん。あとね、クラッシュのムック本を予約しておる。急にジョー・ストラマーの顔が見たくなったんじゃ。でもジョー・ストラマーの顔もミック・ジョーンズの顔も何時間も眺めてておもろいものでもない。

 これ+二冊のラノベを予約しており、これで貸出冊数ぎりぎりになってまう。本棚に並んでる本を借りられんのだよ。キミ、この時間つぶせない本たちで一週間すごせということやろ。それは殺生やでホンマ。

 とか言いながら実は家には買ったままの積読本が相当数存在していたりもするのである。それでもやっぱり図書館はわたしの都合考えなあかんね。と思ったね。まあ、なんのオチもないんだけどね。