BL広告について

最近色んなところでBL広告を見かけます。ニコニコ動画mixi、さらに読書メーター!!(私がよく行くページだとこの辺…)

なんでなんだろう、なんでBLの広告ってそんなに打たれているんだろうか。BLの読者で、こういうところで広告打たれてるの見て買う人がいるとはとても思わないのだけど。広告を打ってもそれだけの効果は上がらないのではないの?

 最近、腐女子に焦点を当てた作品が多くて、「腐女子萌え」なんて言葉も飛び出したり。でも当の腐女子の女の子たちは正直「ほっておいてくれ!」ていう感覚が強いんではないだろうか。

 自分もある程度は腐女子属性を持っているので、やはりこの状況に違和感というか、居心地の悪さを感じています。BLを好きだという女の子にはなにかしら後ろめたさがつきまとう。マイノリティーを「ネタ」として捉えている、「萌え」の対象として扱っているということに対する罪悪感。さらに基本的には男社会であるヲタク界における抑圧。「腐」というのはもともと、オタ界内でさえ(多少は)眉をひそめられる趣味だったのだと思う。本来男性に愛されるオタ女というのは、こなたとか桃井はることか、いわゆる男性的な趣味を持つオタクの女性であると思う。腐女子と一般の男性ヲタは本来相容れない存在だったはず。

 ところが最近では腐女子という言葉の認知度がすっかり上がってしまった。多分、男同士の関係に萌える女性っていうのが一般人的にものすごくおもしろかったんだろうなあ、と思います。「常人では考えられない!」みたいな。

 ここまで来ると、逆に「キモーイ」とか行ってもらえたほうがラクなような気がする。変な理解だけが広がって、腐女子側の事情とは無関係に腐女子という言葉が市民権を得てしまった。そもそも腐女子ってのは本人たちが自虐的に使う言葉であって、腐でない人に「腐」て言われるのはすごく傷ついたりしませんか?

 あと、腐じゃないっていう文脈で話してるときに、「それは腐的にこういうことでしょ?」みたいな話の振られ方をすることがあって、そうすると私はちょっとイラッてしてしまいます。相手が腐女子で、相手が本当に腐的な見方をしているのであれば全く構わないというか、それはその人の意見だから是非聞きたいし、一緒に色々妄想を膨らませたり「いや、違う、そっちじゃなくてこっちだ!」みたいな話もできますけれど、腐でもない人が「お前は腐女子だしこういう捉えかたするんだろ?」みたいに話を振ってくると、「お前に何がわかるんだ!」 と思う。

 そもそも女のヲタ=腐女子みたいなのが、すごいツライ時がある。そうでもないですよね? 何で分かってくれないんかなー。

 

 それでBLの広告である。嫌だ、っていう人多いでしょう。たとえばmixi見ててフランス書院の広告が出てきたらやっぱり私は嫌だもの! それの逆ですから絶対に嫌な人多いだろうと思う。そーゆーサイトなら別ですよ。そーゆーサイトでそーゆー広告が出て来てもそれはアリだけど、mixiって普通に友達の日記読みにきただけなのになんでこの広告を見なきゃならないのかなーって思っちゃう。そして絶対にBLを読む人はこういう場所でこういう広告を見ることを望んでいないと思うから余計。誰得? って思っちゃうのです。BLは閉じた世界で展開してきた文化だし、担い手たちも閉じたままでいたいんじゃないかな。

 まあ、エロと芸術の間ってどこなのか線引きが難しいところはあるのですが。

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