自分は隠れヲタなわけですが、そのことを隠れじゃないオタの人に言うと
「隠す必要ないじゃん」とか
「つーか、ばれてると思うよ?」
とか言われて、
ええ、まあそうなんです。正論なんですが。
隠れ的にコトはそう簡単ではないのです。
根本的なことを言えば、オタクであろうがなかろうが、それは私の本質的な人間性に関わってくるわけではないんで、
オタクであることが原因で友人関係が壊れることはないでしょう(恋愛関係はまた別だと思いますが…)
それに具体的な部分は隠せても気質までは隠せませんから、にじみ出るオーラでこいつオタだな、くらいの認識は友人にもされていると思います(そういった分野じゃない事柄に対しても変なこだわりを見せたりしますし)
ただ、私がどれくらいオタか、どういう分野のオタなのか、とかはなるべく分からないようにしたい、それが私が隠れをやっている理由です。
彼らはオタ文化に対して理解がないから。マイナスのイメージを強く持っているからです。
オタ文化にどっぷりつかっているとわすれがちですが、やはり今でも、特に大人たちの世代では、オタ文化というのは「キモイ」文化なのですよ。隠れをやっているとそのへんがすごく分かります。
昔、仲のいい友達にこの子ならいいだろうと思って「初音ミクが好きだ」と言ったことがあります。
私の認識ではVOCALOID文化というのは宅録者からアニメオタまで、つまり音楽分野の人間からアニメ分野の人間までひきつける幅広いプラットフォームだったので言っても大丈夫かなという認識だったのですが、
彼女、完全に引いてました。
Youtubeとかみて、彼女に中途半端なミクの知識があったことが災いしたのですが、
あのミクの見た目とボイスで完全に引いてたみたいです。
彼女にとってVOCALOIDは超キモイ文化でした。
でも、彼女と私のあいだには今までに築いてきた人間関係があります。彼女はちょっとひかえめで優しい女の子です。私にキモイ趣味があったからって私を軽蔑するような人間ではないです。
ただ、彼女にとってそれはとってもキモイことなのです。
だから彼女は非常にことばを選んで、私に気を使って、完全に引きながらも「初音ミクっておもしろいんだー」みたいな発言をするわけです。
すごいいたたまれない。
いっそ、キモイとののしってくれたらよかったのにね。
ただ、そういうことをしない上品な女の子だったから、まあ、そこも災いした感はありますが、
それ以来リア友に具体的な趣味の話はすまいと思いました。
ほかにも、
ちょっと評判の悪い男の子がいて、その子について話しているときに
「なんかゲームばっかりやってるらしいよ」などと話し、
「なんかキモイゲームやってそう! ときメモとか!!」
とか言ってる姿を見たりするとやはりオタであることは言えない。
「ときメモなんか、すごいいいゲームじゃないか!? 純愛のゲームですよ。全然キモくないよ?」
とは言えないですorz
彼女らはときメモをやったこともないし、やろうと思うこともないし、むしろ興味もない。ただ二次元で恋愛をシミュレーションするのが「キモイ」と思っている。そんなことを言い出したら恋愛小説とか全部キモイじゃんとかわたしは思うけどその場ではいっしょに「キモイね」っていってしまう。
ていうか、そう言うしかなくね?
わたしもときメモGS持ってるよ? とかアイマスやってるよ? とか言えないもの。
たぶん私がときメモやってるといっても、彼女らはびっくりするだろうけど、それを理由に私をハブにしたりはしない(まあ、いい大人だし)
でも、「キモイ」というレッテルは貼られる。それは私には勇気がないです。
悪いことしてるわけじゃないから胸はれっていうのもわかるけど、
まあ、隠れには隠れの事情があるんだよって話。
「あいつハゲだし!」とかそーゆー内容のない罵り言葉の一つとして「あいつときメモやってるし!」ということばが機能するのだっていうことを、たまにこうやって突きつけられているほうがバランス保てるような気がするのです。